公開日 2021年05月17日(Mon)
梅雨の季節は、ジメジメとともに植物たちの成長スピードも物凄い勢いで成長していきます。
梅雨空に束の間の晴れ空となった土曜日。事件は起きました。
野球部の練習終わりせっせとグランド周辺の整備をして、剪定後の落ち葉を集めていました。
落ち葉や枯れ枝をひと通り袋に詰め終わり、「そろそろ帰ろうかい」と一息ついたその時、袋の中でモゾモゾ、ニョロニョロ動く生物が。一瞬、目を逸らし冷静になり、袋をもう一度見ると、今度はしっかりとその姿を確認。
最初は、奄美の守り神「ハブ」だと思い、後退り。ハブ捕箱を携え、安全な部活動を引き続き行うために覚悟を決めて再確認へ、(こんな時のために、第2Gクラブハウスにハブ捕箱とハブ捕り棒は常備してある。)
ハブ独特の模様はなく、ハブではないと断定。無毒の「アカマタ」なのか、生徒は「ヒャン」と言い、判別が付かなかったので、できる限りの写真を撮り、「困った時の110番」奄美探検家の異名を持つ大冨将範先生に判別を依頼。即答で「ヒャン」と同定していただきました。
「ヒャン」はコブラ科で奄美大島の固有種。神経毒を持つ毒蛇だが、大人しい性格の持ち主と原ハブ屋の“奄美簡単蛇図鑑”に記載されていました。
大冨博士からは、「ヒャンそのも自体が珍しい。さらにこのサイズには出会うことは探してもできない。」「生徒がヒャン同定できたこと褒めましょう」とコメントいただきました。ヒャンは人間には危害は与えないということだったので、「森の中で伸び伸び暮らしなさい」と言って、森へ帰ってもらいました。
だいぶ油断していたこともあり、安易に落ち葉を収集していましたが、身を持ってこれからのシーズン要注意事項を確認したところでした。
奄美群島の皆さん、島っちゅの皆さん、あまこうのみんな気をつけようねー。ハブじゃなくて良かったー。
週の始まりから、ディープな奄美ネタでした。今週もがんばろうディ!