公開日 2021年06月11日(Fri)
クリデザの4人は今日もせっせと活動中!
今日は、学校からほど近い「奄美未来紬」を訪問して、依頼者の久保順子さんからお話を伺いました。
今回の依頼は、久保さんのお母様の染川皆子さんが発明した「みなおり」を後世に伝え、受け継いでいきたいという思いからの依頼でした。
自分で子どもたちや地域に伝えるけれど、なかなか伝えきれず困っていたところ、新聞でクリデザの事業主募集の記事を見て、これはと思い連絡をいただきました。
「みなおり」の手織機は日本で現存するのは、2台しかなく技術を継承する織り手も久保さんが1人となっています。
「みなおり」は、従来の大島紬の手織機とは異なり「踏み木」と言われる部分が4本あります。大島紬用の絹糸に、泥染や草木染めを施した糸を撚り合わせて、1本の糸にして織り上げます。大島紬のような幾何学的な模様とは異なり、全体の調和のとれ、立体感と美観を持ち合わせた生地が特徴です。
奄美の地場産業である大島紬の衰退が一途を辿り、若者世代の普及が喫緊の課題と久保さんは話し、お母様が残した『「みなおり」の20年後、30年後が楽しみ』という言葉を具現化していきたいんだと生徒に語りかけていました。
今後のクリデザは、久保さんの熱い思いを受け止め、今日、伺ったお話をもとに、世界に「みなおり」を発信していきたいと思います。
#「みなおり」の洋服生地 どのような思いで織られたのかを説明する久保順子さん
#この洋服生地は、平成10年ドイツ博覧会に出品
#大島紬とは異なり、多様な織柄が生まれます。
#洋服生地を生み出すたくさんの絹糸 泥や草木染めで染められています。
#みなおり」を生み出す特許を取得した手織機 4本の踏み木があるのが特徴
日本に現存するのはこれを含め2台だけ
#実際に手織機を使って、織っている様子を見せてもらいました。手間暇かけて生地を生み出します。
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【みなおり】
平成9年 商標登録 第330516号
平成12年 手織機 特許取得 第3026424号
平成13年 手織機 注目発明選定証 受賞
平成19年 手織機 実用新案権 取得