公開日 2021年07月13日(Tue)
梅雨も明け、ギラギラ太陽が本領を発揮しはじめると各地で甲子園を目指した戦いが始まります。
今日も高校球児たちが深紅の大優勝旗目指して、各地で熱戦が繰り広げています。
奄高野球部も7月4日に最後の大会に臨んできました。
まずは、12時間の長い船旅を乗り越えることからスタート。生徒自身は当たり前でハンデと感じていないかもしれませんが、県本土の高校球児とはまずスタートから違います。家から「いってきます」ではなく、慣れないホテルから「いってきます」 これには感慨深いものがあります!
船から鹿児島に上陸すると、なかなかな大雨。これは順延かと思いきや、お昼からは天候も回復。予定通り夏が開幕しました。午後から玉龍高校野球部のグラウンドを貸していただき、最後の調整。どんなに穏やかな船旅でも捕球やバッティングのインパクトにズレが生じてきます。無意識に揺れる脳みそを正常に戻すため、必死です。
夜はユニホームの洗濯、ホテルで食事を済ませて、試合前のラストミーティング。熱い思いを共有し明日に備えます。
そして迎えた決戦の日、夏晴れのもと、日曜日ということもあり、たくさんの観客が見守る中プレイボール!
打って、守って、打たれて、打ち返して、抑えて、乗り越えて、打って、打たれて。まさしく乱打線の展開でした。生徒は終始お互いを鼓舞しあい、暑さに屈することなく、戦い抜きました。結果はあと一歩及ばず7−8の敗退でした。負けはしましたが、離島の高校球児の意地を遺憾なく発揮し、高校野球ファンの心に深く刻むゲームとなりました。そして、夏に勝つことが難しいことを、改めて痛感しました。
試合後、涙を流す3年生や、力を出し尽くし仲間を励ます生徒、それぞれでした。主将の勢 勇輝さんは「間違いなく自分たちのベストゲーム!全てを出し切れた」と話し、3年間の高校野球生活を締めくくっていました。
新チームは10名と少ないですが、人数が少なくてもやれることを証明していこうと、遊畑玄樹教諭は生徒を鼓舞していました!