公開日 2024年12月18日(Wed)
12月16日(月)の午後,国境なき医師団メンバーである看護師の佐藤さんから,衛生看護科生徒を対象にオンラインでの講演会がありました。この講演会は,未来の医療従事者を目指す生徒たちに,国際的な人道支援活動への理解を深めてもらうことを目的に開催されました。佐藤看護師は,2020年2月,横浜港でダイヤモンドプリンセス号の新型コロナウイルス感染症アウトブレイクに対し,船内看護師として対応にあたりました。その後はイラクやパレスチナ,イエメン,ハイチなど様々な国に派遣され,感染症に対する緊急支援や外傷治療に携わってきました。2024年は,1月から4月までスーダンの西ダルフールで崩壊した病院の再稼働に携わったそうです。
自然災害などの緊急事態が世界のどこで起きても対応できるよう,国境なき医師団は48時間以内,つまり2日以内に現地に到着できるように準備しています。活動は「独立・中立・公平」が原則で,人種や政治,宗教にかかわらず,助けが必要な人々を分け隔てなく援助します。
世界各地で多くの命を危機にさらしている状況は,医療だけでは変えられません。みんながその状況を知り,共に考え,広めることが変えるための第一歩になることを講演をとおして学びました。
今回は,奄美高校と他の3つの高校とオンラインでつながり,学びの共有ができました。将来,医療従事者を目指すものとして,今わたしたちにできることは何か,考えるよい機会になりました。