ハンセン病問題啓発講演会

公開日 2019年12月09日(Mon)

 鹿屋市にある国立療養所星塚敬愛園で自治会長を務める岩川洋一郎先生をお招きして,「ハンセン病問題の現在・過去・未来」と題して,講演をしていただきました。

 60分の講演の中で岩川先生は,ハンセン病に関するさまざまな問題を生徒たちへ伝えました。らい予防法制定によりハンセン病患者は,療養所に強制隔離され,差別や偏見を受けてきました。

 らい予防法が廃止になっても,その前身である制定から含めて90年,ハンセン病患者は宿泊拒否を始め,大きな人権侵害を受け,自らの命も育てられず,家族も結婚差別などその被害に遭ってきました。

 まもなく,星塚敬愛園は創立85年,奄美和光園は設立75年を迎えます。特に敬愛園では,高齢化が進む療養所で障がい者施設を作り,さまざまな交流を深めているそうです。

 今も元気で啓発活動を続ける岩川先生は,生徒たちに「和光園を訪ねてください!そして,まだ,解決していないハンセン病のことをもっと知ってください!そして,寄り添いましょう」と伝えました。

 ハンセン病に関する問題の歴史と現実,そして実態を生徒たちは知りえたことで,この問題の解決の第一歩になったことは間違いないと思います。

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【人権の尊厳回復を目指す!と熱く伝える岩川洋一郎先生】

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【療養所の町民のために,差別と偏見の根絶と完全なる解決に向けて努力します!】

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【家族と過ごせるありがたさを感じ,この問題を伝えて行きたいと述べる森山響副生徒会長】

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【講演会後は,ポートフォリオシートにとったメモを参考に,さらに振り返りを行いました】