【全校朝礼】〜想像力を豊かに〜

公開日 2022年06月27日(Mon)

 6月もそろそろ終わり。梅雨も明け、暑く、どーんと重い湿度の日々が続いております。

 関東地方では40℃を超える猛暑日となるなど、異常気象も報告されています。夏本番はこれからですが、どうなることやらと心配なニュースです。

 さて、今日は全校朝礼が「放送」で行われました。今日も校長先生より講話をしていただきました。

 今日のテーマは「想像力を豊かに。」

 校長先生自身が骨折をしてしまった時のその時感じられた気持ちを生徒に話をされました。(以下抜粋)

 骨折をして初めて分かったことがあります。

 1つ目は、松葉杖では長くは歩けない。なぜかというと手のひらがものすごく痛くなるからです。

 2つ目はみんなからじろじろ見られる。これは、松葉杖なしで歩けるようになって、ぎこちなく歩いている時もそうでした。とても寂しい気持ちでした。

 ただし、とてもうれしいこともありました。それは松葉杖では、移動に時間がかかるので、全校朝礼の日に早めに移動し、体育館で待っていた時のことでした。生徒会の役員が全校朝礼の準備のために体育館に集まって来ました。そしたら、私の姿を見て、「どうぞ」と椅子を持ってきてくれました。松葉杖でじっと立って待っている私にとっては、とても有り難かったです。

 また、松葉杖で階段を上がっていると、後ろにある先生が立っていました。「どうかされましたか」と尋ねると「後ろに倒れると危ないから見てますね」と言われました。私の松葉杖での階段の登りを心配してくれていたのです。どちらも心温まる出来事でした。

 松葉杖で生活している人の本当の大変さ、不便さ、危険については、体験した人にしかわからないものです。しかし、そのことに、思いを馳せ、想像して、椅子を持ってきてくれたり、後ろから支えたりする行動は、とても思いやりのある行動です。

 このような思いやりのある行動ができるには、まず、相手の状況から、どうしたんだろう?とかこんなことに困っているのではないか?など「想像力」を働かせる必要があります。

 同じように,私たちの生活の中でも,こんなことを言ったら相手はどう思うかな,とか,あの人はなぜあんな行動をとるのかとか,少し相手の立場に立って「想像力」を働かせてみることは,とても大事なことではないでしょうか。真に相手の気持ちを理解することはできないかも知れませんが,自分がその人の立場だったらと思い,想像することはできます。

 あってはなりませんが,もし,あなたが「いじめ」受けていたら・・・。と想像するとどううでしょう?「あんな思いは味わいたくはない。」と思うはずです。

 「想像する」ことがやがて,周りに人への思いやりに繋がっていくのではないでしょうか。お互いがお互いを思いやる。お互いを大事に思う,それが実現する第一歩は,「想像力」を働かせることではないでしょうか。

 相手を思いやる仲間が集う,奄美高校であってほしいと思っています。

 是非,日常生活の中で「想像力」を一杯に働かせてください。きっとお互いが居心地のいい場所になると思います。

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今日は校長先生のお話を真剣に聞き、ポートフォリオに記録する姿を1枚